狼様の愛のカタチ理論
狙われた花嫁
―――――……
「うわっ、綺麗…」
左汰と右汰に連れられて約1時間
街を抜けて、高台の草原を歩き山道を抜けてやっとの事でついた景色に私は言葉が出ないほど驚いている
サイさんに連れられて来た日にみた街の光景も綺麗だったけど
私がみているのは、それと全く違う
終わりがないんじゃないか、ってくらい果てしなく広がる水平線
青く透き通るような、エメラルドグリーンの海
それを緑広がる、高い草原からそれを見渡している
海の王がいるって聞いていたから、海があるとは思っていたけど
人間界にある海とは全く違う
大地と言うか、砂が雲になっていて、周りには浮かぶ雲の上に木で出来てる家
そして、入道雲のように集まった雲の上には豪華な日本庭園がみえる
「すごいね」
「はい、この場所は天界でも抜けて綺麗な場所なんです」
うん、それは納得出来る。
喜ぶ私に左汰は微笑みながら私の隣にたち、右汰は草原に寝転がりながら、その景色を眺めている
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