狼様の愛のカタチ理論
「こんな場所があるんだ」
「はい、実はあの海は深界になり地天界とは界も違いますし、王も異なります」
「え?!そうなの?」
「はい、我々がいる草原は地天界の領域ですが、この草原を下りますと地面が雲になります。そこからは深界です」
「…そ、うなんだ」
じゃあ、私が今みてる景色は違う界のなんだ…
「あ、なら、もしかしてあの日本庭園みたいのが、王の住みかなの?」
「はい、近衛家のものです」
そっか。その人はすごい。こんな綺麗な界を維持して作りあげてるなんて…
「おい、いつまでも立ってないで座れ、お前ら」
呆然と見続ける私達に右汰が言う
「あ、うん」
あまりにも綺麗で、ここまで来た疲れなんて頭に無かった
「左汰も座ろう」
「はい」
右汰と左汰に挟まれるように座ると、心地よい風が私達を吹き抜ける
「凄いな、あの海」
右汰や左汰も目の色はエメラルドグリーンだけど、それとは、また違う色で見とれちゃう
こーゆう景色をみれるのは天界に来て良かったって思う
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