狼様の愛のカタチ理論

彼らには彼らの事情があるんだろうし


寂しいけど、踏み込みすぎるのは良くない





そんな事を思うと、不意に右汰が"おい"と呼び掛けてくる




「え？」


「お前、最近どうなんだよ？」


「ん？どう？」


どう？って何が？



「だから、天界や生活に慣れたかって聞いてるんだよ！」


「…？！」


少し怒り口調で言う台詞に私はびっくりする


慣れたか…って…


「えっと、まだ分からない事とか慣れない事もあって不安はあるけど、右汰や左汰が毎日一緒にいてくれるから、不自由なんてしてないし寂しくない…よ」


「……」


これは、最近のわたしの気持ち


この１０日で天界のことを沢山教えてくれたし、毎日私と一緒にいてくれて散歩したり、ご飯たべたり、喧嘩気味だけどお話してくれる



来た時は、こんなふうじゃなくて、毎日一人で寂しくて、扇李の子供を産むことに悩まされて、孤独の生活だって思っていたけど


まるで、今の私は正反対だ



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