狼様の愛のカタチ理論
扇李に無理矢理に抱かれた時も、かなりの屈辱だったけど
謝ってくれたし、名前も呼ぶって約束してくれた
まぁ、あの日以来、また扇李とは会ってないけど二人のお蔭で私は辛いとか帰りたい、なんて考えは浮かばない―…
「わたし、まだ10日なんて短い付き合いだけど、右汰と左汰には感謝してるんだから」
ツンと軽く右汰の腕をつつくと、フッと笑う
「なんだそれ」
「本当なんだって」
「へぇ」
"当たり前だ"なんて言いながら笑う右汰
きっと、右汰ってかなり私に刺々しいけど、心配してくれてたのかもしれない
じゃなきゃ、そんな事聞かない。しかも左汰がいないときに
本当に右汰はツンデレだ―…
「なにニヤついてんだ」
「あはは、別に?」
「あぁ?」
「秘密だよ」
だって、右汰にそんな事を言ったら絶対に怒る
だから、私の心にしまっておくんだ
「秘密だ?言え!」
「ひゃ」
頬を握り、引っ張られて上手く舌が回らない
「やめひぇ…っ」
「この女、なにが秘密だ」
「ん~…っ!」
う、右汰ってば!!
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