狼様の愛のカタチ理論
なんて、そんな事は口に出して言わないけど
だって、たぶん機嫌悪くなるから
「でわ、私はこれを片付けてきます」
手にあるのは包帯や薬箱、服やシーツだ
「あ、じゃあ私も手伝うよ」
左汰だけじゃ、大変だし
「そうですか?では、お願いします」
左汰からシーツと服を受けとると、右汰は更に不機嫌そうな顔で私達に背中を向けてしまう
「い、言い過ぎたかな?」
「そんなことは、ありません。右汰にははっきり言わないと」
「そ、そっか」
右汰には悪いけど、あとで機嫌を取るしかないか
「じゃあ、右汰。またあとでね」
右汰に言い、私は左汰と一緒に部屋を出ていった
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