狼様の愛のカタチ理論
なんで、いきなりこんなっ
恥ずかしくて顔をそらすと、扇李の綺麗な顔が近付いてくる
「っ!?」
ちょ、ちょ!
キスするの!?
前に目元にキスをされた時のことが頭に浮かんで、さらに心臓が早く鳴り響いて…
「ち、近いよっ」
消えそうな声で言うと、扇李が私の髪の毛を片手ですくい、そのまま私の首筋に顔を寄せる
「…っ!」
扇李の吐息が耳や首筋に触れてそれがさらに私の心臓を高鳴らせて…
「扇李っ」
いやだよ、緊張してるのがバレちゃう
バレたくない!そんな気持ちの一心で扇李の胸を押そうとすると
彼の手が強引に顎に触れて無理矢理、視線が重なった―…
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