狼様の愛のカタチ理論
「…あっ」
黒く、見惚れてしまうくらい綺麗な瞳に私は金縛りにあったみたい
なんで、身体が動かないの?
今までなら、無理にでも顔をそらしていたし
暴れて逃げることだって出来た…
なのに、最近はこの視線をそらせないし、私の本能もそれを拒否してるみたいだ
「…扇、李」
「お前…」
グイッと距離が更に近付いて、あと数センチで唇が触れる距離に…
もう逃げられない!そう思い目を力一杯つぶると…
「臭いな」
「……………ぇ?」
触れるはずの感触はなく…ただ、一言…そう言う扇李
く、臭い?
目を開けて、パチパチしながら扇李をみると彼は眉間にシワを寄せながら私を見ている
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