狼様の愛のカタチ理論
「…そんな」
私が扇李に嘘をついてるって言うの?
私を信じてくれないの…?
「扇李…!信じて!」
そんなの、嫌だよっ
私を信じないで未来さんを信じるなんて…
そんなの…嫌だよっ
「………っ」
ギューと胸が苦しいくらい締め付けられる
「扇李…わたしは、本物に「お前とは話したくない」」
「…っ」
「我の前から去れ」
「………っ」
扇李…なんで
なんで、そんな冷たいの?
また…私に冷たくするの?
「…扇李っ」
そっと、振り払われた手を扇李に向かって再び伸ばすと、彼は冷たい瞳のまま私を見る
手を握ってよ、振り払わないでよ
私は…扇李を信じてる…だから…未来さんから
………離れて…
真っ直ぐ、視線をそらさないで扇李を見つめると抱きつく未来さんから離れて私の目の前に立つ
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