狼様の愛のカタチ理論




「…………」



そんな沢山の気持ちがごちゃごちゃになって


また、今日も眠れない夜を過ごそうと寝返りをうった時だった―…



キィー…


「…?」


背後からドアが開く音が響き、振り向くと…




「…………あ」






そこにはドアの前に座り込む、真っ赤な狼さんがいた


久しぶりにみたその姿はいつ見ても綺麗で凛々しくて、思わずベッドから起き上がると狼さんは私のベッドの上に飛び乗りふせをする


「………あ」


な、なんで…狼さんがここに?

最後に会ったのはいつだっけ?


頭を悩ませ必死に考える


確か、記憶が正しければ右汰と左汰と出掛けた時に襲われてその時に助けてくれて……あ!


わたし、狼さんにお礼を言ってない…



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