狼様の愛のカタチ理論
泣いてばかりいる、わたしを?
「あ…はは」
「………」
「…優しい、ね」
なんで、こんなに狼さんは優しいんだろう
狼の姿しか知らないのが、勿体ないくらい…狼さんは優しい…
「…わたし」
「…」
「扇李の花嫁じゃなくて…狼さんの花嫁なら…良かった」
こんなに優しい神様なら、どんなに嬉しかっただろうか
優しくて、絶対に狼さんなら私をこんなに苦しめたりしない…
「ねぇ…狼さんの、花嫁になりたい」
「…」
私は、もう…扇李の花嫁でいるのが辛いよ
もし、花嫁になる神様を選べるなら…狼さんの花嫁になりたい
たとえ、姿が私より小さくても、容姿が悪くてもそんなのどうでもいい
ただ、私の傍にいてくれて…狼さん見たいに暖かい神様がいい…
.