狼様の愛のカタチ理論




泣いてばかりいる、わたしを?



「あ…はは」


「………」


「…優しい、ね」


なんで、こんなに狼さんは優しいんだろう

狼の姿しか知らないのが、勿体ないくらい…狼さんは優しい…



「…わたし」

「…」

「扇李の花嫁じゃなくて…狼さんの花嫁なら…良かった」


こんなに優しい神様なら、どんなに嬉しかっただろうか


優しくて、絶対に狼さんなら私をこんなに苦しめたりしない…


「ねぇ…狼さんの、花嫁になりたい」


「…」


私は、もう…扇李の花嫁でいるのが辛いよ


もし、花嫁になる神様を選べるなら…狼さんの花嫁になりたい


たとえ、姿が私より小さくても、容姿が悪くてもそんなのどうでもいい


ただ、私の傍にいてくれて…狼さん見たいに暖かい神様がいい…



< 374 / 550 >

この作品をシェア

pagetop