狼様の愛のカタチ理論
「え…未婚もダメなの?」
「………」
それ、じゃあ…
「私は、扇李の花嫁じゃなくちゃ…ダメな、の?」
ギュと布団を握る私に狼さんは表情を元に戻して頷く
そんな…っ
「は…はは…」
「………」
「…それは、辛いよっ」
「………」
狼のくせに、なんて言ったら失礼だけどその答えは辛い
私に残された道はたった一つって言われたようなものだ
もう、このまま我慢をするだけなんて、もう嫌だ
我慢して我慢し続けて信じた結果がこれなんだ
裏切られて、また信じてその繰り返しばかり。私と扇李の思いは絶対に同じ方向をみてはくれない
好きって思いもそう、私だけがこんなにも扇李が好きだから…
その思いに、私の心はズタズタだ…
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