狼様の愛のカタチ理論
「…………」
「泣かせるようなこともしない。我を信じろ」
力強く、そして優しく言う扇李
今までの扇李とは比べものにならないくらい、優しい態度に…惑わされて、誘われて
大丈夫、そんな気持ちになった私は…
「は…ぃ」
そっと、その手に自分の手を乗せると優しくそのまま手を引かれ…
チュ―…と、指に唇がふれ
私の耳元に彼の唇が近づいて来た
「明日の朝、太陽が上る前に迎えにいく」
「…………」
「それまで、後は好きにするがいい」
そう囁かれたのが、最後
ふと、彼が私から離れていき、横をみると扇李の姿はもうなかった
この瞬間
私は神様の花嫁になった―…
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