狼様の愛のカタチ理論





「…だからっ…食べたくない…のっ」



今朝、私が話すようになってから左汰はずっとこの調子


しきにり、左汰らしくなく私に食事をするように強要してくるのだ


身体が心配とか、倒れるとか、みんな心配してるとか


クールで落ち着いてる左汰らしくないくらい、強引だ


「いけません…こうなったら、米の一粒でもいいんです。食べて下さい」


「いらないよっ」


お盆を突き返してそれ以上の話を遮るように、ベッドにはいり布団をかぶると背後から深いため息が聞こえる


「沙優様…」

「本当にいらないから…っ…食べたくないの!何も!」

「どうして、そこまで頑なに拒むんですか?」


「…っ」


どうして?そんなの…胸が苦しくて食べる余裕ないからに決まってる


「もう、寝るからっ…」

「……」


"出ていって"そう冷たく言うと、左汰は諦めたのかテーブルにお盆をおくと左汰は私に近づいて来て口を開く


< 382 / 550 >

この作品をシェア

pagetop