狼様の愛のカタチ理論
「…だからっ…食べたくない…のっ」
今朝、私が話すようになってから左汰はずっとこの調子
しきにり、左汰らしくなく私に食事をするように強要してくるのだ
身体が心配とか、倒れるとか、みんな心配してるとか
クールで落ち着いてる左汰らしくないくらい、強引だ
「いけません…こうなったら、米の一粒でもいいんです。食べて下さい」
「いらないよっ」
お盆を突き返してそれ以上の話を遮るように、ベッドにはいり布団をかぶると背後から深いため息が聞こえる
「沙優様…」
「本当にいらないから…っ…食べたくないの!何も!」
「どうして、そこまで頑なに拒むんですか?」
「…っ」
どうして?そんなの…胸が苦しくて食べる余裕ないからに決まってる
「もう、寝るからっ…」
「……」
"出ていって"そう冷たく言うと、左汰は諦めたのかテーブルにお盆をおくと左汰は私に近づいて来て口を開く
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