狼様の愛のカタチ理論





「沙優様…話してくれるくなって、すぐにこんな言葉は失礼な事だと分かってます。ですけど…私とここにいない右汰にとって、貴女は大切な主です」

「………っ」


「主をなくすことや、主が弱っていくのを見るのは辛いです」


「……」

「少しだけ、食べてください」


頭を下げて左汰はそう言うなり、部屋の電気をけして静かに部屋を出ていってしまった―…











左汰の思いに、私の胸は痛い


食べなければ生きていけない…そんなの、分かってるよ


でも…食べたくないんだもん…なにも…食べたくない


もう、どうなってもいいんだ。私を必要としてくれる存在なんて


左汰と右汰、それ以外は私にはいないんだもん…




< 383 / 550 >

この作品をシェア

pagetop