狼様の愛のカタチ理論
羚於さんは子犬を優しく抱き、泣く院長様の手を優しく握りしめて
二人で町を歩き周り飼い主を探し続けた
運がよく、暗くなる前には見つけることが出来て
その出会いから、二人は遊ぶようになり…大人になるにつれ大切な存在になって…結ばれた
その話を聞いたわたしはそれが羨ましかった
幼いころに出会い、思いあい、何十年たってもその思いが変わらない
私も…そんな人と出会い、二人みたいな絆を築きたかった
ううん。それが私の夢
幼く両親を失ったわたしには…そんな家族がなによりも欲しい
そう思っていた私には…
こんなにも、誰を好きになるってことが苦しくて、辛くて
儚い事が分からなかった―…
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