狼様の愛のカタチ理論
―――――……
「お前…一夜にしてどーゆう心境の変化なんだよ」
「…ぇ?」
翌日の朝、私は何日かぶりに左汰が用意してくれたお粥を口にすると目の前に座る右汰は目を丸くして私をみる
「なにそれ。食べろって仕切りに言ってたのは右汰と左汰でしょ?」
スプーンでお粥を一口食べると右汰は腑に落ちない顔で首を傾げた
「そうだけどよ…おかしいだろ。昨日まで頑なに拒んでたくせに」
「……………」
右汰と左汰はお互いに見つめあい、私はただ食べ続ける
夜中、私はずっと考えた―…
扇李のことは忘れられない。
それはどんなに考えても開き直っても最終的には好きって気持ちに負けてしまい無理だった
だから…扇李との距離が離れたいま
わたしは、どうすればいいか…長い時間悩んで出した答えは…
これ以上、好きにならないことだった―…
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