狼様の愛のカタチ理論
「なに…右汰?」
「あ、いや…」
食べる手を止めて、首を傾げると
普段なら私が食べ終わるまで待つ左汰も何か覚悟を決めたように右汰の隣に座った
え…どうしたの?
あまりにも真剣で見つめられてドキドキしながら待つと先に右汰が口を開く
「いいか?今から言うことに、もし答えたくないなら言わなくていい」
「え?」
「その…沙優が元気がなかったから、回復するまで聞くつもりは無かったが…」
「…………」
「沙優…お前、扇李が好きで花嫁になったんじゃない…よな?」
「…えっ」
疑うような眼差しに、私はカランとスプーンを床に落としてしまう
「沙優様が逃げ出した時、沙優様は我らに言いました」
「………」
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