狼様の愛のカタチ理論
てか、なんでそんなに率直に言うの!?
堂々と言う呉羽さんに慌てると、彼は再び口を開いた
「俺は本気だから、求愛だってした…沙優はそれを受け入れたんだ」
「……え?」
き、求愛!?覚えのない言葉に呉羽さんを見る
「いきなりのことでびっくりだろう?俺もびっくりだよ…だけど、沙優の健気な思いに惹かれてさ」
「「………」」
「今日のところは俺は帰るけど、明日…沙優に逢いに行くから、それも扇李に伝えておいて」
有無を言わせないような言葉で言うと、呉羽さんは私の正面にたち右汰や左汰から見えないようにウイングをしてきた
「明日…報告楽しみにしてるから」
チュ―…
「…っ」
優しく控えめに唇が額に触れるなり、呉羽さんは言うだけ言うと優雅に私たちをすり抜けて去っていった―…
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