狼様の愛のカタチ理論
――――……
ガチャ、ガチャ、バッタン!
「…あ…っ」
扇李に無理矢理、手を引かれて歩くこと数分
黙ったままの扇李に連れてこられたのは彼の部屋で
そこに着くなり、乱暴に私を投げ込み音を激しくたてながらドアを閉める扇李に身体がビクッと震えた
「………っ」
な、なんなの?
あの時から距離を置いていたのに、いきなりの行為に頭がついていかなくて…
彼の鋭い視線を見ないようにうつ向けば、相変わらず怖い顔のまま私に近づいて来て…
ドンッ―…
「…っ」
壁に押し付けられるような格好に心臓が爆発しそうなくらい、ドキドキしちゃう
こ、こんな近い距離…あの夜以来で…つい…キスのことが浮かんでしまい抵抗も何もしない私に扇李はその口を開く
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