狼様の愛のカタチ理論
「…お前に話さなくちゃいけないことがある」
「え?」
話さなくちゃいけないこと?な、なんだろう…
疑問に思い扇李に抱かれながら首を傾げる
「だが、これを話すのは一度きりだ」
「?」
「一度しか言わない、だから何も言わずに我の話しを聞いて、聞かれたことにだけ反応しろ」
「…扇李?」
真剣な言葉に何を言われるかわからない、そんな恐怖に似た感情が襲ってくる。
だけど、彼の話は聞きたい…だから、小さく頷くと―…
微かに微笑んだ扇李が私をさらにきつく抱きしめ…
「お前が…好きだ」
「…っ」
ハッキリと扇李の口から放たれた言葉
え…好き?…わたしを?扇李が?好き?
思いもしない台詞にドキドキと心臓が鳴ると共に"好き"の一言に胸がギュ~と締め付けられる
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