狼様の愛のカタチ理論
「それも、沙優を守りたかったからだ」
「…っ」
「だから、未来の肩を持った。沙優にも傷つけると分かっていながらあんなことを言った」
なによそれ…なんなの!
「もういいよっ…扇李の言う守りたかった…って、なんなの?」
「………」
「私を沢山傷つけてまで、守りたいって…意味がわからないよっ」
守りたいなら、傷つけないでよ…扇李のせいでもう何回泣いたかわからないよっ
「そうだな。沙優には悪いことをした…」
「…っ」
「だが、お前を傷つけるのは…覚悟だった」
その言葉に、"もういやだ"そんな感情が襲い
逃げたい、そう思いバサッと布団から起き上がり扇李のほうを振り向くと、扇李も身体を起こし、ギュと私を抱きしめる
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