狼様の愛のカタチ理論
「まぁ、確かに…冷たくされてたのは、少しだけ憎いって言うか…思い返せば辛いけど…扇李が好きって言ってくれて、理由とか扇李の本心を聞けたから…そんなのぶっ飛んじゃった」
身体を離して、扇李の頬に軽くキスをすると、薄暗い暗闇でも分かるくらい彼の顔が赤くなっていく
「…っ」
「どうしよう」
「……?」
「わたし、今の話でもっと扇李が好きになった」
「……」
「好き、扇李」
そう囁くように言った瞬間―…
「ひゃ…っ」
ドサッとベッドに押し倒されて、扇李が私の上に多い被さる
「沙優、お前は悪趣味だな」
「…へ?」
「こんな、不器用で好きなくせに冷たくする我の何処がいいんだか」
「…それはっ」
「好きな女を素直に愛せない…」
「……」
「そんな男、女は幸せにはなれない」
フッと笑みを浮かべるなり、扇李は私の首筋を舐めながら再び服に手をかける
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