狼様の愛のカタチ理論



「んっ…扇李」


チューと強く吸ったり、くすぐられるように舐められ、変な気分になっちゃう


「だが、そんな我でもいいか…?」

「ん…あ」

「二人の時以外は優しく出来ぬ、場合によってはまた冷たくする…誰にも我がお前を好きだと悟られぬように。その代わり、二人だけの時は…」


チュ、チュ、と首筋から段々と上がって来て…



「好きだと…お前に本心をみせる。必ずな」


そう呟き深く熱いキスを交わして


名残惜しくも離すと、扇李が私を優しい瞳で見つめていて…


「か…構わないよっ」


扇李の甘く、辛いような誘いに迷わずに私は頷いた


だって、私は扇李が大好きなんだ。だから断る理由はない


それに、二人だけの時に優しくしてくれるなら


それでいい…たまに冷たくされてもいい、そんな苦痛…もうきっと、苦しくないから


だって…扇李の気持ちを知ることが出来たから



私を出会ったころから好きだったって…


本当は詳しく聞きたいけど、今はいい

扇李の本心に近づけたことが何よりも嬉しいから…




そして…



迷わずに返事をした私に扇李はフッと笑い、再び私達はキスをして



飽きるほど抱き合った―…













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