狼様の愛のカタチ理論
「…ん~…っ」
「目が半目だ…眠りたりないか?」
だ、誰のせいだと思ってるのよ…
眠たい瞳を必死にパチパチさせて、目を開けようとするが思うようにいかない
昨年…と、言うか…さっきまで私達は必死にお互いを求めていた…なんてお互いなんて綺麗事を言うけれど、実際はほとんど扇李のペースに促された
その前も散々したのに、お互いの気持ちが分かったから盛り上がったのか知らないけど
とにかく、扇李は凄かったんだ…
それで、眠れたのはついさっきで、睡眠時間はほとんどないに等しいのに
「沙優…悪い、加減しなすぎた」
ぐったりとする私とは対称的に扇李はピンピンしてるみたいだ
「も…う」
本当だよ…
「悪い、悪い。次は加減する」
頭を数回撫でて、扇李は額にチュとするなりベッドから立ち上がり私に布団をかけ
散らばった着物を器用に着ていく
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