狼様の愛のカタチ理論







――――――……



「なんだ…じゃあお前らは俺達が心配して夜も眠れない中をイチャイチャしてたのかよ」

「い、イチャイチャって…」



椅子にドカッと堂々と座り、明らかに不機嫌な顔をする右汰を目の前に苦笑いをした



あれから、二人には扇李とあったことをおおまかに話した


呉羽さんとの会話も連れていかれたあとに、扇李と仲直りと言うか…思いが通じたこと


そして冷たくしてたいた理由を扇李には言わないって約束をして話した


だけど、それを話せば昨夜から私の安全を心配していた彼らは肩の荷がおりたようにホッとした顔なのに


右汰は不機嫌な顔をプイッとそらして私を見ようとしなく


ど、どうしよう…と、不安になる私に左汰が言う


「右汰は少し妬いてるんですよ」

「え?」

「左汰!余計なことを言うな!」

「大好きな沙優様が心配する私たちとは反対に扇李とイチャイチャしていたのが気に入らないのかと」


え…そ、そうなの!?


慌てて右汰をみると、顔を赤くしてさらに顔を背ける


< 473 / 550 >

この作品をシェア

pagetop