狼様の愛のカタチ理論





「………あ」


そ、そっか…そうだよね


二人に色々話しておきながら、扇李に無理矢理連れていかれた時は


好きって台詞が嬉しすぎて…扇李と一緒にいたくて二人のことは全く考えてなかった


そうだよね…二人からしたらイチャイチャ…してたから少しムカつくのは当たり前だ


「ごめん…ね?右汰」


頭を傾げながら謝ると、チラリと私を見る視線がぶつかり


右汰は諦めたように"はぁっ"と息をはく



「まぁ、お前たちがそーゆう風に上手くいったならいいけど…扇李はなんでそんな不器用なんだよ。普通好きならそうじゃないだろ」


「血はあらそえないってことだろ?」

「あぁ?そう言えば前の王もそうだったな…花嫁に対して冷たいくせに実はすげー溺愛してたとか」


へぇ、そうなんだ…


「先代ってことは…扇李の両親とか?」


ふとした疑問を口にすると、二人はニヤリと笑い私に近寄ってくる






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