狼様の愛のカタチ理論
「いや、違う。扇李の父親はそんなんじゃないんだ。先代は堂々としてた…今は王としての権利は扇李に譲ってるから自分の花嫁と天界の外れでくらしているが、俺らが言うのは扇李の…あー、なんて言うか…人間界で例えるとひい祖父?みたいな立場なんだ」
「…へぇ」
「その王も扇李みたいだったって話しは俺たちの親がよく言っていたな」
「あぁ」
「だから、そこが似たんだろうな?」
「…そうかも」
扇李の血族にそーゆう神様がいたなら、似るのは仕方がないけど
二人が言う先代みたいに堂々としてほしいけど、敢えて口に出さないで頷く
「まぁ、何にしろ。そのへんでは王で130歳になろうってのに大人になれない子供だな」
「…………え?」
ふぅとため息を話ながらつぶやいた右汰の台詞に私は思わず耳を疑う
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