狼様の愛のカタチ理論
「さ、沙優様?」
「もう!扇李ってば!」
「「………」」
またそんな事を話さないなんて、本当に私を好きなのか疑いたくなる
なんでそんな大事な話を言わないのよ!
確かに、年齢なんて関係ないし気にしなければいいんだけど
問題はそこじゃない…
扇李が130歳で歳を取るスピードが遅いかもしれないけど、わたしは違う
私は日がたつにつれ歳をとる…何年後には扇李より老けて、何十年後にはおばあちゃんだ
それなのに、扇李が若いままなんて…そんなの……いやだ
おばあちゃんじゃあ…扇李に好きでいてもらえる自信なんてない
場合によっては、私は捨てられて新しい花嫁を迎えるかもしれない…じゃん
「………」
今まで色々なことを話してもらえなくて、初めて聞いたことは沢山あるけど
いまの話しが一番びっくりで…日がたつのが怖い…
もう……扇李のバカ…
そんな不安が頭をよぎって、私は怒りが頭を埋め尽くし
長い時間を過ごした―…
・