狼様の愛のカタチ理論





―――――……


そんな不安でいっぱいの沙優が頭を悩ませる中


ある場所では二人の男がムッとした顔で向き合っていた












「で?…わざわざあんなことをするのは嫌がらせか?」


「いやだから、嫌がらせじゃなくて…お前らがもどかしいからって言ってるだろ?」


ある屋敷の一室で響く声は扇李と呉羽のものだ


集会というなの集まりに、集合をしてそれが終わるなり

扇李は呉羽を無理矢理部屋に押し込み沙優を花嫁にしたことを呉羽に問いただしていた


「我にはそうは思えない、なぜいきなり沙優にそんなことをする?」

「…………」


「だいたい人間が嫌いだったから、沙優に余計なことを吹き込んだり、襲ったり、敵意を向けていたくせに…なぜだ」


眉間にシワを寄せ睨む扇李に呉羽は苦笑いをしながら扇李の肩に腕を回す



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