狼様の愛のカタチ理論




真っ黒い髪が肩に掛かるくらいの長く、フワリとしているようだがとてもサラサラしてるように見える髪の毛に


大きく、穏やかな紫色の瞳にとてもバランスの整った優男風な顔立ちをしていて


扇李とは違って、黒いスーツのズボンに真っ青なワイシャツに黒いネクタイ。

そして手には白い手袋をする30代くらいの男性



「そ…そうですけど」


この人はだれ?見た事のない人に、私は微かに首を傾げると、男性はニコリと微笑む


「左様でございますか。お初にお目にかかります。私は九条家につかえるサイと申します。以後よろしくお願いいたします」


礼儀正しく、まるで貴婦人に挨拶をするかのような挨拶に私はびっくりしてしまう


「あ、いえ。は、初めまして!」


彼に釣られるように立ち上がり、つい頭を下げてしまう



って言うか、な、なにこの人!って言うか…九条家?ってなに?



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