狼様の愛のカタチ理論





「余計なお世話なぁ…まぁ、色々と手加減して溺愛してやることだな」

「………?」


意味ありげに呟きソファーに座る扇李に言えば、呉羽は扇李の向かいに座った


「あ、てかそれより、あの事は話したのか?」

「あのこと?」

「ほら、俺が彼女に色々と吹き込んだだろ?扇李が黒幕だとか」


「…あぁ」

「彼女は信じてないみたいだけど、半分以上は事実なんだ。隠してあやふやにするよりは話したほうがいいだろ?」


「………」


「まぁ、それを聞いて彼女がどう反応するか分からないけどな」


「……」

「もしかしたら、花嫁やめるかも?そしたら俺に「呉羽」」


「あ、あー…冗談だよ。だけど、最初初めてなふりをしたが俺の方が出会ったのは先なんだからな…後から奪ったのはお前だぞ?」

「……分かってる」

「本当かよ、どうせそのことも話してないんだろ」


「あぁ」


「秘密だらけじゃねぇか」



そう言いあきれたように呉羽は深いため息をはいたのであった……







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