狼様の愛のカタチ理論
「?」
「あのね、右汰達から聞いたの」
「なにをだ?」
「扇李の年齢が130歳だって。人間と神様は時の流れが違うってことを」
「………」
私がそう言うと、不思議そうに頭をかしげる扇李
「それが何の問題なんだ?そんなことを聞くために眠いくせに夜中まで起きてたのか…」
そんなことって…
私にしたらそうじゃないのに…
大した問題じゃないのか、呆れたように息をはく扇李
「た、だって…扇李、そんな事はなしてくれなかったじゃん。右汰達から聞いてビックリしたんだから」
「…そうか」
「そうだよ…まさか、130歳だなんて思わないもん…見た目は私より2つくらい上なだけなのに」
近くにいる扇李を軽く叩くと、腕を組みながらさらに扇李は首をかしげる
「人間はそんなに年齢にこだわる生き物か?」
「こだわるって…人間がみんなそうじゃなくて、私が言いたいのは…扇李からそーゆう事を聞きたかったの」
なんでわからないかな…
女心が分からない扇李に背中を向ければ、まるで機嫌をとるように私を背中から抱き締める
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