狼様の愛のカタチ理論
――――――……
――――…
「でわ、沙優様。参りましょう」
「…はい」
1時間後、あれから私はやっとのおもいで着替えをすまし
涙で赤くなった顔を洗いながすとタイミングよくサイさんが部屋に来た
それからはサイさんが用意をしてくれた紅茶を飲み、私達は部屋を出たのだ
出る前、最後に…
右汰や左汰に会いたくてサイさんに言えば二人は扇李の使いに出ていて会えないと言われてしまったのだ
扇李にも夜にあんなすれ違いで朝には勝手にいなくなって会えない、しまいには二人にも最後に会えなくて
寂しくて、嫌だった…だけど会えば別れがつらくなる
そう考えたら、むしろ会えないほうがいい…そんな事が頭に浮かんでしまい
わたしは結局、そのまま誰にも会わないでサイさんと最初に天界に来た時に通った祠に行った
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