狼様の愛のカタチ理論




それは…私が怖く寂しく辛い思い、だけどどこか暖かくて不思議な記憶だ



両親を亡くす数ヶ月前に私達三人はある山に来ていた


目的などは特になく、ただのドライブそれだけで…


それで、山道を走行中にたまたま車から降りてザクッザクッと落ち葉を踏み締める音を楽しみ私は何も考えずに


いつのまにか両親とはぐれてしまった



呼んでも呼んでも返事もなくて、ただ独りぼっちが寂しくて



その場に止まる事をしらないわたしは助けを求めながら、道を歩き続けた。




小さい脚を必死に動かして寒いからだを両手で包みながら歩くと空はオレンジ色に染まって来て



どうすればいいか…分からない時―…



私はある動物に出会った…





< 538 / 550 >

この作品をシェア

pagetop