狼様の愛のカタチ理論






私の目の前には、無限に広がってる、そう言っても可笑しくないほどの草原に大きな湖


その、中心には大きな宮殿


そして、その周りを囲むように外国風の建物が密集していて浮かぶ雲の上にも建物があったり、小さな湖、花畑、木々がそびえたっていた


そんな綺麗な景色を私は高台の草原から見下ろすように見ていて食い入るように目が話せない


まるで、どこかの絵本にあるユートピアみたいな世界だ



「凄い…」


しかも、太陽の光が私達をてらしていて、私がいた所より緑豊かだ

後ろを振り向けば、木々が密集していて、きっと森になっているんだと思う



「想像してたのと、違います」


「?」


私の横にたち、サイさんはクスリと笑った


「どんな世界を想像してたんですか」

「それは…」


太陽とか月とか動物がいないとか…とにかく、こんなに綺麗なイメージじゃなかった


「でも、良い世界ですね」

「ありがとうございます」


また礼儀正しくお辞儀をするサイさんに私も苦笑いをすると、サイさんはゴホンと軽く咳払いをした



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