狼様の愛のカタチ理論




「だけど、なんで神様達は人間を襲ったり、神様同士で喧嘩なんかを?」


神様なんだから、って言うのもおかしいけれど、平和に過ごす事は出来ないんだろうか


「それは、理由はさまざまですが…何かを守るためでしたり、自身の地位をあげるためや人間が嫌い、そんな理由からです」


そんな…嫌いだからって。いや、だけど神様にも色々な神がいるんだ


そーゆう神もいる。そう思うと、それが酷い事だなんて言えない



「神様も大変なんですね」

「そうですね、力があるぶん、どうしてもそれに頼ってしまう所がありますから」


そっか…変に納得していると、サイさんは手をおろした



「でも、こんな広い天界を王が一人で管理するなんて凄いですね」


家来と言うか、王の命を聞く神達はいるんだろうけど、そんな天界の王はよほど凄い人なんだろうな


そう思うと、サイさんは目を見開いて"それは、違います"と言う


「天界の王は全部で四人います」


「え?よ、四人…ですか?」


「はい。この天界は主に4つに分類されています。まず私達がいるここは大地・地天界、そして空・空界(くうかい)、海の深界(しんかい)、残るは…」


トントンと、サイさんが地面を数回蹴り私をみる



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