狼様の愛のカタチ理論
「………え?」
地面?…地底?………あ!
「残るは、冥界…ですか?」
「はい、地底・冥界になります」
即答するサイさんは再び説明を始める
「その全てを合わせたのを天界と言います。それぞれの界に王がいて、その地域を守っています。さすがに天界に王が一人と言うのは無理がありますので」
「………」
そ、そっか。そうだよね。
少し複雑で難しいシステムに私はうなずいた
「それと、宮殿に行かれる前に、驚かないように言いますが…神達はみな動物の神なのです」
「…え?」
ど、動物?!
その台詞にライオンが玉座に座ってるのが頭に浮かんでしまい…思わずサイさんをじーと見ると、再び苦笑いをして必死に両手をふる
「い、いえ!沙優様が想像するような事ではなくて…そうですね…人間界で言う、動物が擬人化する事です」
「…………え?」
ぎ、擬人化かって…人間に動物の耳がはえたり、尻尾がはえてることだ
「普段、見た目は人間ですが戦闘などは力を使うので耳がはえたり、完璧に動物の姿になることもあります」
「…………」
次から次えとサイさんが言う言葉にだんだんと頭がおかしくなりそう
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