狼様の愛のカタチ理論
倒れた拍子に倒しちゃった!
慌てて立ち上がり、リンゴを追いかけると子供達もそれをみて手伝ってくれる
「おねぇちゃん、大丈夫?」
「あ、うん…ごめんね。拾ってくれて有り難う」
拾ってくれたリンゴを袋にいれて私は草葉やしをみつめる
「…」
この中に入っていちゃったんだよね
私の腰あたりまである草。嫌だ…そう思うけど…物を粗末に出来ない
一つくらいなくても、支障はない、だけど…
「…取ってくるね?みんな川に戻ってて。すぐ戻るから」
せっかく買ったし、汗水ながして作った農家さんに悪い
そう思い私は子供たちに見送られながら、草葉やしにはしっていく…
カザッ、ガサッ
生い茂った草を必死にかき分けリンゴを探すけど
な、ない!
対して遠くまで行ってないと思うのに、なんでないの!
ガサッ、ガサッ
そんなふうに手や脚で必死に探していると…
「………?」
ぱちっ、ぱちっ
突然、何か叩く音がする…なんだろう。この音…
首を傾げながら、音がするほうに歩くと…
「………あ」
生い茂った草の中に人の姿が見えた
草の上に寝ながら、私が落としたリンゴを手の上でもてあそぶように投げたりキャッチしている
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