狼様の愛のカタチ理論




こんなに沢山の神様の前で脱がせようだなんて、あり得ない…!


「なら、うぬは我に脱がせろと申すのか?」


「い、いえ。そーゆうわけではないですが…扇李も花嫁が他の男に脱がされるなど、あとが色々と萎えるではありませんか!」


「…………」


必死に冷や汗を流し言い訳をしながら、首を横にふる


「確かに、他の男に脱がされた花嫁などいらぬ」


「そうです。扇李。ですから我々には荷が重いかと」


「そうか。ならば、我がしよう」


「…な!?」


玉座からなんの迷いもなく立ち上がり、赤い髪の毛をなびかせながら、私に無表情で近付いて来る


「ちょっ」


もしかして、本当に脱がせる気なの?


悪いようにはしないって言ったのは嘘だったの!?


「ま、待って下さい!」


「………」


私の制止の言葉なんて聞いていないかのように、どんどん私に近づく



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