狼様の愛のカタチ理論






「沙優様にも、色々な事情があるみたいで…。これから扇李のことで大変だと思いますが、応援しています」


「あ…どうも。有難うございます」


私も立ち上がり、お互いにペコリと頭を下げると一葉さんは軽く咳払いをして私の前に礼儀正しく立つ



「では、沙優様。まず、先ほどまでのご無礼をお許し下さい」


「い、いえ…そんな。いいんです。楽しかったですから」

一葉さんの豹変ぶりが…だけどそれは言わない


「たのっ…いえ、あ、有難うございます。ではサイが戻って来るまでお茶に致しましょう。甘いケーキもございますが、いかがですか?あ、それともお腹が空いてるようでしたら、お食事を用意いたします」


「あ…えっと…」


そう言えば、朝早くに食べてから何も食べてなかったんだ


外をみると太陽はあと少しで沈みそうだ


「なら…軽く食べれるものが、欲しいです」


「承知しました。用意をして来ますのでテーブルにお座りになってお待ちください」



一葉さんがさすテーブルは丸くて椅子が2つあるシンプルなもの


「はい、分かりました」


「はい。では、失礼致します」

「はい」



一葉さんは再びお辞儀をして静かに部屋を出ていった




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