放課後は、秘密の時間…
「え……?」

「答えて」


あたしを捉えてる、痛いくらいにまっすぐな視線。

瞬きもできない。


「好き、だよ?どうし……んっ……」


どうしてそんなこと聞くの?


疑問は言葉にならないまま、突然のキスに飲み込まれた。


「…だ、い……んん…」


強引で激しいキスが、あたしの唇を塞ぎ続ける。

息もできないくらいに。


そのまま視界が揺れて、あたしの体は床の上に押し倒された。


抵抗なんてする暇さえ与えずに、大也の手が服を剥ぎ取っていく。


大好きな、いつも優しく抱きしめてくれる大也の腕。

今は……あたしを堅く押さえつけるだけ。


「いやっ……」


思わず叫んだあたしを、


「何で嫌なの?」


大也はただ無表情に見下ろした。


「だい、や……?」


……様子がおかしい。

こんなの、いつもの大也じゃない。


「俺のこと好きならいいだろ?」

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