放課後は、秘密の時間…
第十三章 告白
外を見ると、強い雨が窓を叩いていた。

週末に崩れた天気は回復することなく、月曜の今日も朝からずっと雨が振っている。


「天気悪いね~」


あたしの視線の先に気が付いた斉藤君が、そう呟いた。


「俺さぁ、雨って嫌い。なんか気分的に落ち込みません?」

「そうだね。確かに、そうかも」


あたしの場合、気分がこんなに暗いのは、それだけじゃない。


結局、大也とは分かり合えないままに、土曜は帰ってきてしまったから。

別れよう、と言っても、大也はそれを許してくれなかった。


あたし達は……この先、どうなるんだろう?


「そういや、あかりちゃん。今週で実習最後だっけ?」


斉藤君の言葉に、あたしは頷いた。

実習は、今日を含めてあと5日で終わり。


始まったばかりの頃は、あんなに果てしなく感じていたけれど……

こうして振り返ってみると、早いものだったなぁって思う。


「ここのクラスの授業は、あと1回だけ。美術って、元々時間割少ないしね」

「淋しくなんなぁ。なぁ、拓真ー?」


斉藤君が大声で、彼に呼びかけた。


心臓の音が、やけにリアルにドクンと響く。


「……あぁ、うん」

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