放課後は、秘密の時間…
一日ぶりの我が家。
鍵を開けて、市川君と一緒に中に入る。
市川君があたしと一緒にいるなんて、なんだか不思議な気分……
「へぇ~ここが先生の部屋かぁ」
「あんまり見ないで。恥ずかしいよ、散らかってるし」
実習が始まってからは、忙しくてろくに掃除もできてない。
こんなことになるんだったら、もっと片付けておけば良かったかも……
そんな小さな後悔をしながら、キョロキョロしてる市川君を置いて着替えを取りに行ったあたし。
その途中で、テーブルの上に置きっぱなしだったものが目に付いた。
それは、『教育実習の手引き』。
懐かしい……
つい一昨日まで実習生だったのに、懐かしいなんて変かな?
苦笑しながら、なんとなく手にとって、あたしはパラパラとページをめくった。
とあるページで、手がとまる。
――え?
これって……
「先生、何してんの?」
あたしを背中から抱きしめた市川君が、楽しそうに話す。
「俺、思ったんだけどさ。先生って、もう先生じゃないよな?何て呼べばいい?」
「………」
鍵を開けて、市川君と一緒に中に入る。
市川君があたしと一緒にいるなんて、なんだか不思議な気分……
「へぇ~ここが先生の部屋かぁ」
「あんまり見ないで。恥ずかしいよ、散らかってるし」
実習が始まってからは、忙しくてろくに掃除もできてない。
こんなことになるんだったら、もっと片付けておけば良かったかも……
そんな小さな後悔をしながら、キョロキョロしてる市川君を置いて着替えを取りに行ったあたし。
その途中で、テーブルの上に置きっぱなしだったものが目に付いた。
それは、『教育実習の手引き』。
懐かしい……
つい一昨日まで実習生だったのに、懐かしいなんて変かな?
苦笑しながら、なんとなく手にとって、あたしはパラパラとページをめくった。
とあるページで、手がとまる。
――え?
これって……
「先生、何してんの?」
あたしを背中から抱きしめた市川君が、楽しそうに話す。
「俺、思ったんだけどさ。先生って、もう先生じゃないよな?何て呼べばいい?」
「………」