放課後は、秘密の時間…
あたし、全然遵守してない……


③なんか、既に破ってる。

昨日の帰りのHRじゃ、複数の生徒からプレゼントを貰っちゃったし……


「こんなの、大丈夫だって」

「大丈夫じゃないよ~うちの大学、こういうの厳しいのに!」


しかも、ご丁寧に、『破った者は教員免許を認知できない場合もある』なんて、付け足してある。


「……ってことは、」


市川君が、信じられないような目であたしを見つめてる。

それを受けとめて、慎重に頷いた。


「うん、あたし達のこの関係は――」


言いかけたあたしの言葉に繋いで、


「……秘密ってこと……?」


引きつった笑顔で聞いた市川君。


「先生、いつまで?」


……とりあえず、安全な期間は、


「あたしと市川君が大学と高校を卒業するまで……かな?」

「あと一年半もあるじゃんか!!」



――どうやら。

あたし達のこの秘密の時間は、まだまだ続きそうです……

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