放課後は、秘密の時間…
ファンデーションを薄く塗って、唇にはピンクのリップ。
教育実習中と同じナチュラルメイクをして、あたしが洗面所を出ると、
「?」
そこに、市川君の姿はなかった。
「市川君?……ねぇ、市川君?」
ついさっきまで、一緒にいたよね?
おはようのキスしたのは、ほんの数分前。
なのに、どこに行っちゃったの……?
あたしが今いるのは市川君の部屋なのに、市川君本人がいない。
それが、どうしてかすごく淋しく感じる。
「市川君……」
カーペットの上に、あたしがゆっくりとしゃがみこんだ時だった。
ガチャリとドアノブをまわす音が聞こえて、見上げると、不思議そうな表情をした市川君が立っていた。
「先生?どうしたの」
「市川君……」
「え?まさか……どっか具合でも悪いとか?」
「ううんっ、そうじゃなくて……」
言えないよ。
こんな一瞬でも、市川君がいなくて淋しかったなんて……
「?……ならいいけどさ。そうだ、先生。おなかすいてない?」
市川君が笑顔で、右手に持っていたビニール袋をあたしに見せた。
教育実習中と同じナチュラルメイクをして、あたしが洗面所を出ると、
「?」
そこに、市川君の姿はなかった。
「市川君?……ねぇ、市川君?」
ついさっきまで、一緒にいたよね?
おはようのキスしたのは、ほんの数分前。
なのに、どこに行っちゃったの……?
あたしが今いるのは市川君の部屋なのに、市川君本人がいない。
それが、どうしてかすごく淋しく感じる。
「市川君……」
カーペットの上に、あたしがゆっくりとしゃがみこんだ時だった。
ガチャリとドアノブをまわす音が聞こえて、見上げると、不思議そうな表情をした市川君が立っていた。
「先生?どうしたの」
「市川君……」
「え?まさか……どっか具合でも悪いとか?」
「ううんっ、そうじゃなくて……」
言えないよ。
こんな一瞬でも、市川君がいなくて淋しかったなんて……
「?……ならいいけどさ。そうだ、先生。おなかすいてない?」
市川君が笑顔で、右手に持っていたビニール袋をあたしに見せた。