放課後は、秘密の時間…
普通だったら何でもない、ご飯の話題だけで、こんなに盛り上がる。

きっと、市川君とだからなんだろうな。


話してると、市川君のことが知れて、嬉しいし……

もっと知りたくて、つい色々聞いちゃう。


市川君となら、ずっとおしゃべりしてても、きっと飽きない。

そんな気がするくらい。



「今日さ、せっかくだし、この後デートしよう?先生、どこか行きたいところある?」

「うーん……市川君は?」

「俺は、先生と一緒ならどこでも」


またそういうこと、サラリと言うっ!


……落ち着かなきゃっ。

あたしもあたしで、ドキドキしすぎなんだってば……


「何?照れてんの?」

「てっ…照れて……るよぅ……」

「ちょ、そこで肯定……されると、なんか俺も照れるじゃん……」

「ウソッ……市川君、なんか余裕に見えるよ……朝からずうっと。あ、あたしばっかり、ドキドキして」

「へぇ?先生、ドキドキしてるの?」


もうヤーッ……

墓穴掘っちゃったよぉ……


ニヤニヤしながら、市川君はあたしの言葉を待ってる。


市川君のイジワルッ……!

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