雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
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「ふぁあ〜」
「幸子、昨日も遅く帰ってきたの?」
「ん…眠い……」
「遅くなるのはいいけど、怪我だけはしないでちょうだいね」
「あーい」
あたしの家は、ごく普通の家庭。
父はサラリーマン、母は専業主婦。
あたしが暴走族に入ってるってこと以外は、本当にどこにでもあるような、普通の家庭。
暴走族とは全く関わりのないような家庭。
関わりがあるとすれば、父が高校の時たまたま見かけた暴走族のクリスマス暴走がかっこ良かった、と自慢するくらい。
だからかもしれないが、暴走族に入ることを了承してくれたのだ。
暴走族ってかっこいいな、というという単純な理由なんだけど…。