雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜



元の場所には戻らず、中央へと行く。




さっきの男達が言った言葉が許せない。





「駿さんっ!今なら俺達、日本No.1目指せますよ!!」

「そうですよ!!」

「俺達最強です!!」




……ほんと、何を根拠に言ってるんだ。





倉庫の中は、関東No.3を倒したから、今度は日本No.1を目指そうっていうムードばかり。




「美朱さん、」


「んんんっ…幸子か…」



頬が赤いのを見ると、お酒でも飲んだのだろうか。




突然、真ん中に現れたあたしを見て、周りがざわつく。



そりゃ、そうだ。



幹部クラスしかいないところに、幹部ですらないあたしが行くんだから。



しかも、美朱さんを呼んだんだから。




< 129 / 358 >

この作品をシェア

pagetop