雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
元の場所には戻らず、中央へと行く。
さっきの男達が言った言葉が許せない。
「駿さんっ!今なら俺達、日本No.1目指せますよ!!」
「そうですよ!!」
「俺達最強です!!」
……ほんと、何を根拠に言ってるんだ。
倉庫の中は、関東No.3を倒したから、今度は日本No.1を目指そうっていうムードばかり。
「美朱さん、」
「んんんっ…幸子か…」
頬が赤いのを見ると、お酒でも飲んだのだろうか。
突然、真ん中に現れたあたしを見て、周りがざわつく。
そりゃ、そうだ。
幹部クラスしかいないところに、幹部ですらないあたしが行くんだから。
しかも、美朱さんを呼んだんだから。