雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
あたしはさっきトイレの前で聞こえた声が頭の中でリピートする。
「誰が狂乱は存在しないんじゃないかって言った」
「誰が狂乱は本当は弱いんじゃないかって言った」
「誰がエンペラーが狂乱倒せるなんて言った」
「てめぇら、狂乱をなめんじゃねーよ」
あたしにとっての狂乱は、あたしにとっての青春なんだ。
「日本No.1、敵に回して生きてられると思うなよ」
平々凡々だったあたしの生活に、高校時代を楽しくさせてくれるような出会い。
狂乱との出会いは、あたしにとって、かけがえのないもの。
そんな狂乱を見下す奴等を、許しはしない。