雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜

でも寿々さんからしてみたら、あたしが怒られるより、お酒飲めないことの方が重大。



「なんの騒ぎだ、」

「駿！」

「愛理、大丈夫か？」

「あたしは…。それより、」



龍野 駿の目があたしと寿々さんを捉える。



「あなたが龍野駿？」

「お前は確か…」

「ここは龍野組のお店でも、誰の組のモノでもない。ならあたしがここのお店来ても構わないよね？ね？」

「……………」

「そこにいる男達を率いて帰りなさい。その女も」

「あんた、勝手なこと言うなよ」

「あんた？口の聞き方悪いわね。年上にあんたなんて、龍野組も落ちぶれたものね」



いまの発言には、エンペラーの人が黙ってない。



だけど、それを制したのは龍野だった。